みなさん、FIT(フィット)ってご存知ですか?
この制度は、再生可能エネルギーを普及させる目的で2012年7月に生まれました。これは、太陽光発電や風力発電などで創り出された電気を、国が定めた価格で買い取るように電力会社に義務付けた制度のことです。(「再生可能エネルギー発電促進賦課金」のコラムでも少しお話しましたね。)

出典:再生可能エネルギー固定価格買取制度ガイドブック2020年版
FIT制度の対象は5種類で、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスとなっています。また、FITでは買取価格だけでなく、買取期間や買取電力量も定められています。
FITと太陽光
FITには色々と細かい基準があります。
例えば太陽光では規模によって主に次のように分かれます。
10kW未満のシステム(主に住宅の屋根)
…10年間、発電したものを住宅で使用し余った電気を買取(余剰売電)
10kW以上のシステム(主に産業用)
…20年間、発電した電気を全量買取(全量売電)

この制度が導入されてから、再生可能エネルギーの導入量が大幅に伸びています。
「FIT」のお話をするとみなさん「買取単価」についてはよくご存知のようです。
ただ、この制度の目的が「再生可能エネルギーを普及させるため」というところが置いて行かれてしまっていることが多いように感じます。
そのため「FIT=買取価格が下がった=今から太陽光設置は損」というお考えになるようですね。
でも、普及が目的の制度。単価が下がったことには理由があります。
ということで次回は「なぜ買取価格が下がるのか」というお話。
また見てね!!